終物語(上)
読み終わった。

ミステリー調というか、謎解きによって紐解かれる阿良々木君の物語。
時間軸は囮物語の数日前あたりの模様。

そして表紙を飾る扇ちゃんマジ怖い。

扇ちゃんの扇ちゃんたる一端が垣間見えた気はするが、より一層分からなくなった感じ。
アニメ版のあの胡散臭い、白々しい感じが本当にしっくりくる。

まあ、ネタバレらしいネタバレをする気もないのでこれ以上書くこともないけど、少しだけ。

内容はそのまま、おうぎFormula、そだちRiddle、そだちLost。
物語シリーズとしては異色のほぼ怪異譚なし。
あえて言えば、扇ちゃんの存在それ自体が怪異じみている。

普段どうしても目を逸らしがちなテーマで、ただひたすらに気が滅入った。
最後の最後まで、そだちロストの後日談直前まで気が滅入り続けた。

というか、そだちロストが最も暗くて重くて救いようがない。
どん底のどん底に僅かな希望が見えた感じ。

ようやく前を向いて歩き始めた老倉育が今度こそ幸せを掴んでくれると嬉しい。
読み物は須らくご都合主義であってほしい僕としては、笑顔のある後日譚がほしいところ。

あと、ついでというか何というか。
物語の配役を降りる形にはなったけど、老倉がいちばん好きなヒロインかもしれない。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索